2024年10月31日
イベント
【イベントレポート】
第3回 こどもDX推進協会Meetup を開催しました
一般社団法人こどもDX推進協会は、2024年9月17日(火)に会員間での交流の機会とした総会・Meetupイベントを開催いたしました。
前半の総会では協会・各会議体の活動状況報告を実施し、その後のMeetupイベントでは懇親会を実施いたしました。以下当日の様子をご紹介いたします。
投影スライド
こども家庭庁 ご挨拶
こども家庭庁 長官官房 髙橋 宏治 審議官に出席いただき、こども政策DX推進を通じた「こどもまんなか社会」実現への加速へ向けた取組について ご挨拶いただきました。
こども政策DXの推進に向けた取り組み方針や来年度の概算要求に関して 新規案件・拡充案件を中心にご説明いただき、官民連携でDX推進をより加速させたいとのお言葉をいただきました。
第3期 総括
代表理事の小池義則(株式会社コドモン 代表取締役)から第3期の総括として、協会活動の強化点(会員・自治体向けオンライン勉強会、アクティビティレポート、プレミアム会員限定特典)についてご報告しました。
また、第4期に向けた展望として、改めて言語化した「こどもDX推進協会の活動目的」「活動のコンセプト」を共有し、「第4期のテーマ一覧」について発表しました。
新理事のご紹介
協会活動のさらなる発展を目指して、2024年4月より〈 キッズコネクト株式会社 代表取締役 髙石 尚和 氏 〉、10月より〈 TOPPANエッジ株式会社 ハイブリットBPO統括本部 統括本部長 石田 英二 氏〉〈 株式会社チェンジホールディングス 執行役員 田中 茉優 氏 〉にご参画いただくことになり、皆様よりご挨拶いただきました。
キッズコネクト株式会社 代表取締役 髙石 尚和 氏
TOPPANエッジ株式会社 ハイブリットBPO統括本部 統括本部長 石田 英二 氏
株式会社チェンジホールディングス 執行役員 田中 茉優 氏
各理事の略歴・就任コメントは、以下プレスリリースよりご覧ください。
2024年5月20日 プレスリリース:キッズコネクト株式会社 髙石 氏 理事就任
2024年10月1日 プレスリリース:TOPPANエッジ株式会社 石田氏・株式会社チェンジホールディングス 田中氏 理事就任
委員会・分科会・PTの活動報告
各会議体より第3期の具体的な活動内容、成果やアウトプット、第4期に向けての残論点や課題を中心にご報告しました。
放課後児童クラブDX委員会
子育て支援情報配信PT
電子母子健康手帳PT
施設DX委員会
安心安全テック分科会
給付・監査DX分科会
行政サービスDX委員会
※ 詳細は投影スライドをご覧ください
トークセッション
ゲストとして内閣官房 デジタル行財政改革会議事務局 飯嶋 威夫 参事官にご登壇いただき、「デジタル行財政改革の動向とこどもDX領域への期待」をテーマに、代表理事の小池義則(株式会社コドモン 代表取締役)よりお話を伺いました。
―― 昨年10月にデジタル行財政改革会議が開始され、飯嶋参事官は事務局を務めていらっしゃいますが、デジタル行財政改革とは何か、どのような考え方をされているか、ご紹介いただけますでしょうか。
飯嶋 参事官:デジタル行財政改革会議が開始された背景には、急激な人口減少・少子高齢化から、地域と都市部の課題の二極化、公共サービスの持続可能性への懸念(公共サービスを担う人員の不足)といった課題があります。そのような状況の中、利用者起点で行財政のあり方を見直し、デジタルを最大限に活用して公共サービス等の維持・強化と地域経済活性化を図り、社会変革を実現するため取り組んでいます。
―― ありがとうございます。本日は協会の会員として、こどもDXに関する様々な方が集まっていますので、是非 子育ての領域に関わるお話をお伺い出来ればと思います。
まずは、デジタル田園都市国家構想交付金においてタイプSが新設されたかと思いますが、なぜこの制度が開始されたのでしょうか。
飯嶋 参事官:デジタル田園都市国家構想交付金は、元々タイプ1/2/3があり、どのような課題に取り組むかというのは、それぞれの地域課題に応じて各自治体において考えて申請いただいています。一方で、今回新設されたタイプSでは、国が示したテーマに対して積極的に協力いただける自治体が手を挙げ、取り組んでいただく方針で、ここが既存の3つのタイプと大きく異なります。
なぜ、保活や保育というテーマを選択したかというと大きく二つの観点があります。
一点目は「インパクト」で、利用者や現場の方々に対するインパクト・分かり易さを重視しています。それは我々デジタル行財政改革会議が「利用者起点」を重視していることもありますし、「住民の方々のために」という思いで自治体の方々にも手を挙げていただけるのではないかとも考えています。
二点目は、「デジタル共通基盤の必要性」です。例えば、電子版母子健康手帳、母子保健DX、プッシュ型子育て支援などについては、PMHなど既存のデジタル共通基盤を活用する方向で検討を進めていますが、保活情報連携基盤や保育の施設管理プラットフォームに関しては一からデジタル共通基盤の構築に取り組む必要があります。そこで、この課題に対して今回新設したタイプSを使って取り組むことができればと考えています。
―― それぞれのプロジェクトに関して、今日ご参加いただいているこどもDXに関わるベンダーの方々が、どのように関わることができるかという観点で、アイディアやお考えはございますでしょうか?
飯嶋 参事官:官民連携を意識しておりますので、全て国がつくるのではなく、できるだけ民間のサービスを取り入れていきたいと思っています。国は様々なサービスのために共通基盤を提供し、民間の皆様にはその共通基盤を利用して、利用者や保育施設の方々により良いサービスを提供いただきたいと思っています。
―― ありがとうございます。インターフェースを持っている民間事業者の方々は、このようなプロジェクトに参加して、共通基盤に繋ぐ画が描けると、よりビジネスチャンスが広がるのではと思いました。
最後に、デジタル行財政改革会議としての当協会への期待についてお伺いできますでしょうか。
飯嶋 参事官:やはり一番は現場の声を吸い上げてお伝えいただきたいと思っています。国はどうしても現場と距離感がありますので、利用者や現場の方々と直接繋がりのある民間事業者の皆様に、現場の課題やお声をお寄せいただきたいと思っています。
また、今回こどもDX推進協会からスピーディに解像度の高い提案をいただいたことが、話が前に進んだ大きな要因だと思っておりますので、是非引き続きそれぞれの現場を踏まえたご提案をいただければと期待しております。
こどもDX見本市のご案内
株式会社電通ライブ様より、12月に開催される こども家庭庁主催「こどもDX見本市」について、開催概要や出展企業募集のご案内をいただきました。
ビジネス交流会
ネットワーキングの機会として、第1回・第2回に引き続き立食形式の懇親会を行いました。各パートの発表者にお声がけされる様子や、会場に集まった参加者同士で名刺交換をされる様子も数多く見られ、熱気溢れる会となりました。
第3回 Meetup 総括
第3回MeetUpは、内閣官房 デジタル行財政改革会議事務局 飯嶋 威夫 参事官をお招きしたトークセッションを実施し、デジタル行財政改革会議の概要や今後の官民連携についてお話を伺うことができ、大変貴重な機会となりました。
参加者の方々から「こども家庭庁や内閣の方々の貴重な意見を聞くことができ有意義な時間となりました」「リアル開催だからこその出会いやお話を伺える貴重な場になりました」「協会の活動内容を報告いただき、業界を取り巻く環境の動向をキャッチアップできた」などの感想をいただきました。
今後もより一層こどもDX分野での更なる発展を目指し、協会会員の皆様からの積極的なご意見をいただきながら、こどもDX推進の協働プラットフォームとして社会全体で子育てを支えるための環境整備を推進してまいります。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
こどもDX推進協会のご入会について
こどもDX推進協会では、各種会員(こどもDX会員・法人会員・自治体会員・施設会員・個人会員)の募集を行っています。当協会の主旨・目的にご賛同いただける方は、日本のこどもDXを活性化させるべく、ぜひご入会ください。
【入会方法・詳細案内は公式HPより】
https://kodomodx.or.jp/admission/
こどもDX推進協会について
こどもDX推進協会は、「デジタル技術を集結し、社会全体で子育てを支えるための環境整備を推進する」をミッションに掲げ、主にこどもDXに関わるシステム標準化、調査・研究、こどもDXに関する政策提言などを行う事を目的として2023年に発足いたしました。「こどもまんなか社会」の実現を実効性を持って推進する上で行政・自治体・公的機関・事業者がテクノロジーを介して連携しうる「協働プラットフォーム」としての役割を目指します。
【概要】
名称: 一般社団法人こどもDX推進協会
設立日: 2023年2月20日
所在地: 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル3F
団体HP:https://kodomodx.or.jp
問い合わせ先:一般社団法人こどもDX推進協会
E-mail:contact@kodomodx.or.jp